先日の記事「ターミナルで完結。CLI対応AIエージェント徹底比較:Claude Code, Codex CLI, Aiderどれを選ぶ?」では、OpenAIが放つ最強の自律型エージェント Codex CLI の魅力について触れました。
今回は、実際にCodex CLIを使いこなすために避けては通れない「全コマンドとオプション」をリファレンス形式でまとめます。
サブコマンドとオプションの違いを理解する
Codex CLIのヘルプを見ると多くの項目が出てきますが、基本は「サブコマンド(何をするか)」と「オプション(どうやるか)」の組み合わせで構成されています。
- サブコマンド(動詞):
apply(適用する)、resume(再開する)など、具体的なアクションを指します。 - オプション(副詞):
--model(このモデルで)、--search(検索を有効にして)など、アクションに条件や味付けを加えます。
これらを意識すると、複雑なコマンドも「何をどうしたいのか」という自然な文章として理解できるようになります。
サブコマンド一覧(Main Commands)
Codex CLIで行う主要なアクションです。基本的には codex <コマンド> の形で実行します。
| コマンド | 短縮名 | 説明 |
exec | e | 非対話モードで指示を実行。単発のタスクに最適です。 |
review | – | コードレビューを非対話形式で実行し、改善案を提示します。 |
apply | a | AIが提案した最新の差分(diff)をローカルファイルに適用します。 |
resume | – | 過去の対話セッションを再開します。作業の中断・復帰に必須。 |
fork | – | 過去のセッションをコピーして、別の試行(分岐)を開始します。 |
mcp | – | 外部ツールと連携するためのMCPサーバーを管理します。 |
mcp-server | – | Codex自体をMCPサーバーとして起動し、他ツールから呼び出せるようにします。 |
sandbox | – | 隔離されたサンドボックス環境内で安全にコマンドを実行します。 |
login / logout | – | OpenAIアカウントの認証管理を行います。 |
cloud | – | 【実験的】Codex Cloudからタスクを取得し、ローカルに適用します。 |
features | – | 現在利用可能な機能フラグ(実験的機能など)を確認します。 |
completion | – | シェル(bash/zsh/fish等)の補完スクリプトを生成します。 |
debug | – | 動作不良時のトラブルシューティング用ツールです。 |
主要オプション一覧(Options)
コマンドの振る舞いをカスタマイズする設定項目です。-(短縮版)や --(完全版)で指定します。
AIの挙動・モデル設定
-m, --model <MODEL>: 使用するモデル(gpt-5など)を明示的に指定します。--oss: ローカルのオープンソースモデル(Ollamaなど)を優先的に使用します。--search: ライブWeb検索を有効にします。2026年の最新技術情報を追う際に不可欠です。-i, --image <FILE>: プロンプトに画像を添付します(UIの修正指示などに便利)。
安全性・自動化設定
-s, --sandbox <MODE>: モデルがコマンドを実行する際の制限を設定します。read-only(読み取りのみ)workspace-write(作業領域のみ書き込み可)danger-full-access(全アクセス許可)
-a, --ask-for-approval <POLICY>: 実行前に人間に許可を求めるルールを決めます。on-request(AIが必要と判断した時のみ)never(一切聞かずに実行:注意が必要)
--full-auto: 手間を最小限にする自動設定のセットです(-a on-request --sandbox workspace-writeと同等)。
環境・構成設定
-C, --cd <DIR>: エージェントが作業を開始するルートディレクトリを指定します。-c, --config <key=value>:config.tomlの設定をコマンドラインから一時的に上書きします。-p, --profile <PROFILE>: 設定ファイル内の特定のプロファイルを一括適用します。
現場で役立つ逆引きコマンド集
「さっきの続きから作業したい」
codex resume --last「AIの提案をすぐにコードに反映したい」
codex apply「ネットで最新のライブラリ情報を調べながらコードを書いてほしい」
codex --search "最新のNext.js 16 App Routerに合わせたリファクタリングをして"「怖いので、まずは読み取り専用で解析だけさせたい」
codex --sandbox read-only "このプロジェクトの脆弱性を探して"まとめ
2026年のエンジニアリングにおいて、Codex CLIは「単なるチャットツール」ではなく、「ターミナルを操作できる自律型エージェント」へと進化しました。
サブコマンドで「何をするか」を決め、オプションで「安全性やモデル」を添える。この基本をマスターするだけで、開発効率は劇的に向上します。まずは codex status で接続を確認し、--search を活用した最新情報の収集から試してみてください。
より深い比較については、ぜひこちらの比較記事も併せてチェックして、自分に最適なエージェントを見つけてくださいね。

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