Linux scpコマンド完全ガイド｜使い方・全オプション徹底解説と実用例

linux

2025.08.27

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LinuxのscpコマンドはSSHプロトコルを用い、安全かつ高速にファイルやディレクトリをネットワーク越しで転送できる便利な標準コマンドです。

scpコマンドの基本構文
主なオプション一覧
用例（実践的な使い方）
オプションの詳細・Tips
実際のメッセージ例
まとめ

scpコマンドの基本構文

scp [オプション] コピー元 コピー先

コピー元・コピー先にローカル/リモートどちらも指定可能
リモートの場合は [user@host:path] 形式を使います

主なオプション一覧

オプション	説明
`-r`	ディレクトリを再帰的にコピーする
`-P <ポート番号>`	SSHポート番号指定（デフォルト22）
`-C`	圧縮して高速転送
`-i <鍵ファイル>`	SSH鍵ファイル指定
`-p`	タイムスタンプ・パーミッションを保持
`-l <帯域制限 (Kbps)>`	転送速度制限
`-v`	詳細ログ表示

用例（実践的な使い方）

ファイル転送

・ローカル→リモート

scp file.txt user@remote_host:/home/user/

・リモート→ローカル

scp user@remote_host:/home/user/file.txt ./

ディレクトリ再帰コピー

scp -r dir/ user@remote_host:/home/user/backup/

ポート指定

scp -P 2222 file.txt user@remote_host:/home/user/

秘密鍵を使った認証

scp -i ~/.ssh/id_rsa file.txt user@remote_host:/home/user/

タイムスタンプ保持

scp -p file.txt user@remote_host:/home/user/

オプションの詳細・Tips

複数ファイル転送はスペース区切りで指定可能です
ユーザー名を省略できるケース
SSH設定ファイル（~/.ssh/config）や、ローカル・リモートのユーザー名が同じ場合は省略可能
帯域制限の活用
混雑時や低速回線でも安定転送したい場合に便利です

実際のメッセージ例

転送時には進捗が表示され、初回接続では公開鍵情報/known_hosts追加プロンプトやパスワード入力があります。

The authenticity of host '192.0.2.0 (192.0.2.0)' can't be established.
RSA key fingerprint is XX:XX:XX:XX...
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
Password: ●●●●●
foo.txt 100% 44KB 43.8KB/s 00:00