Linuxのネットワーク管理やトラブルシューティングで欠かせない「netstat」コマンドについて、使い方や主要オプション、活用例をわかりやすく解説します。
netstatとは?
「netstat」は、ネットワーク接続、ルーティングテーブル、インターフェースの統計情報などを表示するコマンドです。サーバーやPCのネットワーク状況を確認したいときに非常に役立ちます。
基本的な使い方
コマンドの基本形は以下の通りです。
netstat [オプション]
何もオプションを指定しない場合、現在の接続状況が一覧表示されます。
3. 主なオプション一覧
オプション | 説明 |
---|---|
-a | すべての接続とリスニングポートを表示 |
-t | TCP接続のみ表示 |
-u | UDP接続のみ表示 |
-l | リスニング中のソケットのみ表示 |
-n | アドレスやポート番号を数値で表示 |
-p | プロセスIDとプログラム名を表示 |
-r | ルーティングテーブルを表示 |
-i | ネットワークインターフェースの情報表示 |
4. よく使う活用例
・現在のTCP接続を確認
netstat -at
・リスニング中のポートを確認
netstat -l
・プロセスごとの接続状況を確認
netstat -p
・IPアドレス・ポート番号を数値で表示
netstat -n
・ルーティングテーブルの確認
netstat -r
・ネットワークインターフェースの統計情報
netstat -i
5. 注意点と代替コマンド
- 非推奨について
新しいLinuxディストリビューションでは、「netstat」は非推奨となり、ss
やip
コマンドの利用が推奨されています。 - 代替コマンド例
ss -tuln
:リスニング中のTCP/UDPポートを表示ip route
:ルーティングテーブルの表示
6. まとめ
「netstat」コマンドは、ネットワークの状態を素早く把握できる便利なツールです。基本的なオプションや使い方を覚えておくと、ネットワークトラブル時の初動対応がスムーズになります。新しい環境では「ss」や「ip」コマンドも併用して、より詳細な情報を取得しましょう。
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