サッカー観戦やプレーをもっと楽しむためには、反則(ファウル)とその再開方法を知っておくことが大切です。本記事では、サッカーの主な反則行為と、どこから・どのように試合が再開されるのかをわかりやすく一覧でまとめます。特に質問の多い「バックパスルール」も詳しく解説します。
サッカーの主な反則行為と再開方法一覧
直接フリーキックになる反則
反則行為 | 内容 | 再開方法・位置 |
---|---|---|
キッキング | 相手を蹴る、または蹴ろうとする | 反則のあった地点から直接FK |
トリッピング | 相手をつまずかせる、またはつまずかせようとする | 反則のあった地点から直接FK |
ジャンピングアット | 相手に飛びかかる | 反則のあった地点から直接FK |
チャージング | 過剰な力で相手にぶつかる | 反則のあった地点から直接FK |
ストライキング | 相手を殴る、または殴ろうとする | 反則のあった地点から直接FK |
プッシング | 相手を押す、倒す | 反則のあった地点から直接FK |
ホールディング | 相手や服を掴んで動きを妨げる | 反則のあった地点から直接FK |
ハンドリング | 意図的に手や腕でボールに触れる(GK除く) | 反則のあった地点から直接FK |
スピッティング | 相手に唾を吐きかける | 反則のあった地点から直接FK |
ファウルタックル | ボールより先に相手に接触してタックルする | 反則のあった地点から直接FK |
※自陣ペナルティエリア内で守備側がこれらの反則を犯した場合は「ペナルティキック(PK)」となります。
間接フリーキックになる反則
反則行為 | 内容 | 再開方法・位置 |
---|---|---|
危険なプレー | 足を高く上げる等、危険を伴うプレー | 反則のあった地点から間接FK |
オブストラクション | ボールに関係なく相手の進路を妨害する | 反則のあった地点から間接FK |
ゴールキーパー反則 | ・6秒以上ボール保持 ・味方のバックパス/スローインを手で扱う | 反則のあった地点から間接FK |
ゴールキーパー妨害 | GKがボールを放そうとしているのを妨げる | 反則のあった地点から間接FK |
オフサイド | 攻撃側がオフサイドポジションでプレーに関与 | 反則のあった地点から間接FK |
シミュレーション | ファウルされたふりをして審判を欺く | 反則のあった地点から間接FK |
主審の承認なく復帰 | 主審の許可なくフィールドに戻る | ボールがあった位置から間接FK |
2度触り | FK,PK,スローイン,キックオフ直後に同じ選手が連続で触れる | 反則のあった地点から間接FK |
暴言・異議 | 審判や相手への暴言、侮辱、異議 | 反則のあった地点から間接FK |
※ペナルティエリア内で間接FKとなる場合は、その地点、またはゴールエリア内なら最も近いゴールエリアライン上から再開します。
バックパスルール(バックパスに対するキーパーのハンド)
反則となるケース
- 味方競技者が足で意図的にキックしたボールを、ゴールキーパーが手や腕で扱った場合
- 味方のスローインを直接受けてキーパーが手で触れる場合
反則とならないケース
- 味方が頭・胸・膝など足以外で戻したボールをキーパーが手で扱う場合
- ただし、わざと足で浮かせてから頭などで戻す「トリックプレー」は反則+警告
再開方法
- 再開方法:反則があった地点から間接フリーキック
- 再開位置:通常は反則があった場所(多くはペナルティエリア内)。ゴールエリア内の場合は最も近いゴールエリアライン上から。
ペナルティキック(PK)
- 直接フリーキックの反則が自陣ペナルティエリア内で守備側により犯された場合に適用
- ペナルティマークから再開
ドロップボール
- ルールに記載されていない事態や外的要因で試合が中断した場合に、ボールがあった位置で再開
反則行為と再開方法まとめ表
反則行為 | 再開方法 | 再開位置 |
---|---|---|
直接FK対象の反則 | 直接フリーキック | 反則のあった位置 |
直接FK対象の反則(PA内) | ペナルティキック | ペナルティマーク |
間接FK対象の反則 | 間接フリーキック | 反則のあった位置 |
間接FK対象の反則(PA内) | 間接フリーキック | 反則のあった位置またはゴールエリアライン上 |
バックパスルール違反 | 間接フリーキック | 反則があった場所 |
ルール外の中断 | ドロップボール | ボールがあった位置 |
ペナルティエリアとゴールエリアの解説

ペナルティエリアとは
ペナルティエリアは、サッカーのフィールドで両チームのゴール前に設けられた、長方形のエリア
このエリアには以下のような重要な役割があります。
- ゴールキーパーが手でボールを扱える唯一のエリア
ゴールキーパーは自陣のペナルティエリア内でのみ、手や腕を使ってボールを扱うことができます。 - 反則時のペナルティキック(PK)
守備側がペナルティエリア内で直接フリーキックとなる反則(例:ハンド、危険なタックル等)を犯すと、攻撃側にPKが与えられます。 - 間接フリーキックやゴールキックの基準エリア
ペナルティエリア内で間接フリーキックとなる反則があった場合、発生した場所から間接FKで再開されます。
ゴールエリアとは
ゴールエリアは、ペナルティエリア内に設けられた長方形のエリアです。ゴール前のさらに小さいエリアで、ゴールキーパーのゴールキックや、ゴールエリア内での間接フリーキックの再開位置に関わる役割を持っています。
- ゴールキックの再開位置
ゴールキックはゴールエリア内のどこからでも蹴ることができます。 - 間接フリーキックの再開位置
ゴールエリア内で守備側の反則による間接フリーキックが生じた場合、ゴールエリア上の最も近い地点から再開されます。
反則とカード
- イエローカード:警告(悪質な反則や繰り返しの違反)
- レッドカード:退場(重大な反則、一発退場やイエロー2枚)
まとめ
サッカーの反則ルールは多岐にわたりますが、主なポイントは「どんな行為が反則か」「どこから・どうやって再開されるか」を押さえることです。特にバックパスルールやエリアの役割は見落としがちなので、GKやDFの方は要注意。観戦やプレーの際にぜひ役立ててください!
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