VSCodeでPythonコードをデバッグする際に、引数付きで実行したい場面は多くあると思います。しかし、従来のコマンドプロンプトで実行していた方法では、デバッグが非常に面倒でした。
この記事では、VSCodeのデバッグ機能を使って、引数付きでPythonコードを効率的にデバッグする方法を紹介します。
まず、VSCodeにデバッグしたいPythonファイルがあるフォルダを認識させる必要があります。
これで、VSCodeがフォルダ内のファイルを読み込み、デバッグの準備が整いました。
上の画像のように、開いているエディターのところにデバッグしたファイルがあればOKです。
1.デバッグしたいPythonファイルを選択してください。
2.左側のツールバーから「実行とデバッグ」ボタンをクリックします。
3.「実行とデバッグ」画面が表示されるので、「launch.jsonファイルを作成します。」をクリックします。
4.「Select a debug configuration」というウィンドウが表示されるので、「Python File Debug the currently active Python file」を選択します。
これで、launch.json
ファイルが生成されます。このファイルは、デバッグ実行時に参照される設定ファイルです。
これは、以下のように実行したいファイルと同階層に「.vscode」という隠しフォルダの下に生成されます。
そして生成されたjsonファイルの中身が以下です。
これが、デバッグ実行するときに参照されて実行されます。
launch.json
ファイルに引数を設定するパラメータを追加します。
launch.json
ファイルを開き、"configurations"
配列内のオブジェクトに"args"
というパラメータを追加します。"args"
はリスト型なので、カンマ(,
)区切りで改行して複数の引数を設定できます。"console"
: "integratedTerminal"
の最後にカンマ(,
)を入れるのを忘れないでください。{ // IntelliSense を使用して利用可能な属性を学べます。 // 既存の属性の説明をホバーして表示します。 // 詳細情報は次を確認してください: https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=830387 "version": "0.2.0", "configurations": [ { "name": "Python: Current File", "type": "python", "request": "launch", "program": "${file}", "console": "integratedTerminal", "args": [ "D:\\Pythonテスト\\sound_rec\\test" ] } ] }
※ フォルダ指定の `\\` は2つ付けてください。一つでは正しく認識されません。
設定が完了したら、デバッグを開始します。
これで、引数が指定されてPythonコードが実行され、デバッグを開始できます。
ちょっと設定するのが面倒くさいですが、VSCodeのデバッグ機能を使えば、引数付きでPythonコードを効率的にデバッグすることができます。
いざ設定さえ終わればコマンドプロンプトでのデバッグに比べて、はるかに簡単で便利なので、ぜひ活用してみてください。
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