Linuxのsort
コマンドは、テキストデータを並べ替える際に非常に便利なツールです。この記事では、sort
コマンドの基本的な使い方から応用テクニックまで、実例とともにわかりやすく解説します。
sort
コマンドは、ファイルや標準入力から受け取ったテキストデータを並べ替えて出力するコマンドです。行単位でソートされるため、ログ解析やデータ処理の自動化など、さまざまな場面で活躍します。
sort ファイル名
ファイルの内容を昇順(デフォルト)で並べ替えて表示します。
標準入力からも受け付けます。
cat ファイル名 | sort
オプション | 内容 | 例 |
---|---|---|
-r | 降順でソート | sort -r ファイル名 |
-n | 数値としてソート | sort -n ファイル名 |
-k | 指定した列でソート | sort -k 2 ファイル名 |
-t | 区切り文字を指定 | sort -t, -k2 ファイル名 |
-u | 重複行を削除 | sort -u ファイル名 |
-o | 出力先ファイルを指定 | sort -o output.txt ファイル名 |
sort -nr ファイル名
数値として解釈し、降順で並べ替えます。
sort -t, -k2 ファイル名
CSVファイルなどで特定の列を基準に並べ替えたい場合に便利です。
sort -u ファイル名
同じ行を1つにまとめて出力します。
・複数キーでソート
例:2列目→3列目の順でソート
sort -k2,2 -k3,3 ファイル名
・ファイルを直接上書き
sort -k2,2 -k3,3 ファイル名
・大文字・小文字を区別しない
sort -f ファイル名
sort
コマンドは、シンプルな使い方から高度なデータ処理まで幅広く対応できる強力なツールです。オプションを組み合わせて使うことで、日々の作業効率が大幅にアップします。まずは基本から試し、徐々に応用テクニックも活用してみてください。
このまとめが、Linuxでのデータ処理やスクリプト作成の参考になれば幸いです。