Windows Subsystem for Linux(WSL)を使っていると、「Ubuntuがrootユーザーで起動してしまう」「デフォルトユーザーを変更したい」といった悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Windowsのレジストリエディタ(regedit)を使ってWSLの起動ユーザーを一般ユーザー(UID=1000)に変更する方法を、初心者にも分かりやすく解説します。
WSLをインストールした直後や、ユーザー登録に失敗した場合、UbuntuなどのLinuxディストリビューションが**rootユーザー(管理者権限)**で起動してしまうことがあります。
rootユーザーでの常用はセキュリティ上おすすめできません。普段使いは一般ユーザー(UID=1000)で行い、必要なときだけsudo
で権限昇格するのが安全です。
WSLの起動ユーザーは、Windowsのレジストリで管理されています。
DefaultUidという値を「3E8」(16進数、10進数で1000)に設定することで、一般ユーザーでの起動が可能になります。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Lxss
5.WSLを再起動
設定が反映されるように、WSLを一度終了し再度起動します。
レジストリエディタを使わず、PowerShellからも設定できます。
reg.exe add "HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Lxss\{GUID}" /v DefaultUid /t REG_DWORD /d 1000 /f
{GUID}
は対象ディストリビューションのGUIDに置き換えてください。adduser
コマンドでユーザーを追加しましょう。WSLのデフォルト起動ユーザーを一般ユーザーに変更するには、regeditで「DefaultUid」を「3E8」に設定するのが簡単で確実な方法です。
rootでしか起動できない場合や、セキュリティを高めたい場合にぜひ活用してみてください。
WSLのユーザー管理でお困りの方は、ぜひ本記事を参考に設定を見直してみてください!