システム開発の設計でよく使うユースケース図。PlantUMLを使えば、テキストで簡単に綺麗に描けるんです!この記事では、PlantUMLを使ったユースケース図の作成方法を、基本から応用まで、図解をたくさん使って優しく解説します。初心者の方でも、一緒に手を動かしながら読み進められるように工夫しました!
PlantUMLは、シンプルなテキスト記述でUMLダイアグラムやフローチャートを作成できるツールです。 専用の構文を覚える必要はありますが、一度慣れてしまえば、GUIツールよりも素早く、そして美しくフローチャートを描けるようになります。 バージョン管理システムとの相性も抜群で、テキストベースなので変更履歴の追跡も簡単です。
UML・PlantUMLや、VSCode環境への導入方法等は以下にまとめていますので、こちらを参照ください。
ユースケース図を描くための基本要素、「アクター」と「ユースケース」を理解しましょう。
システムとやり取りする人やシステムを表現する。
記述方法 : actor アクター名
@startuml
actor 顧客
actor 会員
@enduml
システムが提供する機能やサービスを表現する。
記述方法 : (ユースケース名)
@startuml
(商品を購入する)
(本を借りる)
@enduml
アクターとユースケースの繋がりを表現する。
記述方法 : 実線で表現。
@startuml
actor 顧客
(商品を購入する)
顧客 -- (商品を購入する)
@enduml
システムの範囲を明確に表現する。
記述方法 : package システム名 { … }
@startuml
package ECサイト {
(商品を検索)
}
actor 顧客
顧客 -- (商品を検索)
@enduml
ユースケース同士の複雑な関係性を表現する、包含、拡張、汎化を解説します。
あるユースケースに別のユースケースが含まれる関係を表現する。
記述方法 : ユースケースA ..> ユースケースB : <<include>>
@startuml
(商品を購入する) ..> (支払いを処理する) : <<include>>
@enduml
特定条件下でユースケースを拡張する関係を表現する。
記述方法 : ユースケースA <.. ユースケースB : <<extend>>
@startuml
(ログイン) <.. (二段階認証) : <<extend>>
@enduml
ユースケースを具体化した関係を表現する。
記述方法 : 子ユースケース –|> 親ユースケース
@startuml
(クレジットカードで支払う) --|> (支払いを処理する)
@enduml
ユースケース図をより分かりやすくするための追加要素を紹介します。
図に注釈を追加する。
記述方法 : note right of ユースケース名 : 注釈
@startuml
(ログイン)
note right of (ログイン) : パスワードは8文字以上
@enduml
役割や性質を付加する。
記述方法 : <<ステレオタイプ名>>
@startuml
actor 管理者 <<システム管理者>>
@enduml
ユースケースの内容を複数行で記述する。
@startuml
(商品を購入する)
note right of (商品を購入する)
1. 商品をカートに入れる
2. 住所を入力する
3. 購入を確定する
end note
@enduml
アクター同士にも汎化関係を表現する。
@startuml
actor 管理者
actor 一般ユーザー
一般ユーザー --|> 管理者
@enduml
要素に色を設定する。
記述方法 : #色名 や #RGB
@startuml
actor 顧客 #LightBlue
@enduml
図全体のスタイルを変更する。
@startuml
skinparam actorStyle awesome
actor 顧客
@enduml
この記事では、PlantUMLを使ったユースケース図の作成方法を、基本から応用まで解説しました。PlantUMLを使えば、テキストベースで簡単にユースケース図を作成・修正できます。ぜひ、この記事を参考にユースケース図を描いて、システム設計をスムーズに進めてください!
この記事が、あなたの役に立てば幸いです!
シーケンス図の書き方について知りたい方は、こちら
フローチャート図の書き方について知りたい方は、こちら
ユースケース図の詳細な仕様や高度な機能については、以下の公式ドキュメントをご参照ください。