Pythonでのシリアル通信と仮想ポートの作成方法:pyserialの使い方

Python
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組み込み機器の開発をしているとシリアル通信でログを取得したりデータを設定するなんてことがよくあります。
いつもはTeratermでログの確認するか、.netで専用ログViewerを作ったりするんですが、Pythonで簡単に作成できないかなと思ってやってみたので紹介します。

仮想ポート作成

まず、私の家にはシリアル通信ができる環境がありませんので、Windowsに仮想COMポートを作成して通信する方法で試します。

ではその仮想COMポートを作成するツールのインストールから紹介します。
今回インストールするのはcom0comです。

com0comのインストール

まず、以下からインストーラをダウンロードします。

Null-modem emulator - Browse /com0com/3.0.0.0 at SourceForge.net
The virtual serial port driver for Windows.

↑のページを開いて、com0com-3.0.0.0-i386-and-x64-signed.zipをクリックしてダウンロードします。
※この中のSignedとunsignedは、デジタル署名があるかどうかの違いのようです。

ダウンロードできたら、解凍します。

  • Setup_com0com_v3.0.0.0_W7_x64_signed.exe
  • Setup_com0com_v3.0.0.0_W7_x86_signed.exe

↑の2つのファイルが展開されるので、環境にあったほうを実行してインストールします。
実行すると以下の画面が表示されますので、Next>をクリックします。

次はライセンスへの同意画面が表示されますので、内容をよく読んでI Agreeをクリックします。

次はインストールする環境について聞かれるので、特にこだわりがなければ、そのままNext>をクリックします。

続いて、インストール先を選択する画面となりますので、こちらも特にこだわりなければそのままInstallをクリックします。

以下のようにインストールが始まり、ドライバをインストールしていいか聞かれますので、インストール(I)をクリックし続けます。

プログレスバーが最後まで行けばインストール完了ですNext>をクリックして終了します。

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では続いて仮想ポートのセットアップをします。

仮想ポートのセットアップ

まず、com0comのセットアップツールを起動します。
アプリの一覧からcom0comを探し、その中のSetupを実行し起動します。

起動すると以下のような画面が表示されます。

まず、ややこしいので、Virtual Port Pair 0と1を削除します。

以下の画面になればすべて削除完了です。

ではポートを作成していきます。
Add Pairをクリックし、ポートの名前をいれます。

COMの名前を入れたら、Applyをクリックして適用します。
※他のチェックボックスはとりあえず無視で大丈夫です。

はい。これで仮想ポートの生成完了です。
生成できているか確認しましょう
デバイスマネージャーを起動します。 デバイスマネージャー の起動の仕方は、Windowsマークを右クリックすれば表示されます。

↓のような画面が出てきますので、com0comの項目を探して、先ほどの設定した名前があるか確認してください。

#もし、△のマークがついて、デジタル署名がないと警告が出ている場合は、右クリックしてドライバーの更新をして、ドライバをダウンロードしてください。

これで仮想ポートの準備は完了です。
シリアル通信の方法については、次ページに記載します。

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