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Linux dfコマンドまとめ(2025年最新)

Linuxのdfコマンドは、ディスク空き容量や使用状況を確認するために非常に重要なコマンドです。システム運用やトラブル対応、ストレージ使用率管理の基本として利用されます。本記事では、dfコマンドの構文・代表的なオプション・実用例を網羅的に解説します。

dfコマンドの基本構文と役割

  • dfは「disk free」の略。
  • dfコマンド単体 で現在マウントされている全ファイルシステムの空き容量を表示します。
  • 基本構文:textdf [オプション]... [ファイル/ディレクトリ]... [ファイル/ディレクトリ]を指定しない場合は全てのマウント済ファイルシステムの状況が表示されます。

出力内容の解説

dfコマンドの出力例は以下のようになります。

Filesystem1K-blocksUsedAvailableUse%Mounted on
/dev/sda1103833626086077747626%/boot
  • Filesystem: デバイス名または仮想ファイルシステム名
  • 1K-blocks: 総容量(デフォルトは1KB単位。-hなどで変更可)
  • Used: 使用済み容量
  • Available: 空き容量
  • Use%: 使用率
  • Mounted on: マウントポイント

主なオプション一覧と解説

オプション内容・用途使用例
-h, –human-readableKB/MB/GBなど人間に分かりやすい単位で表示df -h
-H-h同様だが1,000進法(SI単位)を用いるdf -H
-a, –allダミーFS(proc等)も含め全ファイルシステムを表示df -a
–total最後に全ファイルシステム合計も表示df --total
-T各ファイルシステムの種類(ext4など)を表示df -T
-t <type>指定したファイルシステムタイプのみ表示df -t ext4
-x <type>指定したファイルシステムタイプを除外表示df -x tmpfs
-i使用済/利用可能i-node数も表示df -i
–output=欲しいカラムだけ表示(例:source,avail,pcent,target)df --output=source,avail
-lローカルファイルシステムのみ表示df -l
-k, -m, -gkB, MB, GB単位で表示df -k df -m df -g
–helpヘルプを表示df --help
(パス指定)指定したディレクトリやファイルが属するファイルシステムのみを表示df /home
–exclude-type=TYPE指定タイプを除外(-x類似。ex: –exclude-type=tmpfs)df --exclude-type=tmpfs
–sync実行前にすべてのファイルシステムにsyncdf --sync
-PPOSIX互換形式で表示df -P
–sort=KEYソートする(avail、used等で指定可)df --sort=used

代表的な使い方実例

マウント中全FSの状態を確認

df

見やすい単位で容量を表示

df -h

特定のディレクトリが属するFSのみ容量確認

df -h /var

iノード数も表示

df -i

file type込み表示

df -T

合計も出したい場合

df -h --total

仮想FS除外して表示

df -h -x tmpfs -x devtmpfs

独自のカラムのみ出力

df --output=source,avail,pcent,target

注意点・コツ

  • dfが表示するサイズと実ファイルサイズは異なることがあります(予約領域・ファイルシステムの特性による)。
  • 仮想環境やストレージ特殊構成時は出力内容に注意しましょう。
  • 空き容量監視やスクリプト自動化でも頻出するため、オプション組み合わせを覚えておくと便利です。

まとめ

Linuxのdfコマンドを使いこなすことで、正確なディスク管理や障害時の速やかな対応が可能になります。導入・運用の現場や資格試験対策にも必須の知識となるため、ぜひ活用してください。

にいやん

出身 : 関西 居住区 : 関西 職業 : 組み込み機器エンジニア (エンジニア歴13年) 年齢 : 38歳(2022年11月現在) 最近 業務の効率化で噂もありPython言語に興味を持ち勉強しています。 そこで学んだことを記事にして皆さんとシェアさせていただければと思いブログをはじめました!! 興味ある記事があれば皆さん見ていってください!! にほんブログ村