近年、ソフトウェア開発の現場ではDockerやコンテナ技術が広く利用されるようになりました。特にWindowsユーザーにとっては、WSL(Windows Subsystem for Linux)と組み合わせることで開発環境の構築や運用が格段に便利になっています。
この記事では、Dockerとは何かという基礎知識から、WSL環境でDockerを導入・活用する方法、そして注意点までを初心者にも分かりやすく解説します。
これからDockerを始めたい方、WSLとの連携方法を知りたい方におすすめの内容です。
Docker(ドッカー)は、コンテナ型仮想化技術を利用してアプリケーションを効率的に開発・デプロイ・管理するためのプラットフォームです。
従来の仮想化技術(仮想マシン)では、それぞれの仮想環境ごとにゲストOSをインストールし、まるで独立したサーバーのように利用していました。このため、仮想マシンの作成や起動には数分かかることもあり、リソース消費も大きいという課題がありました。
一方、DockerはホストOSのカーネルを共有して利用するため,ゲストOSが不要です。これにより,仮想マシンよりもはるかに軽量かつ高速にアプリケーション実行環境(コンテナ)を起動・停止できます。
主な特徴とメリット
Dockerの主な用語
PowerShellを管理者権限で開く
wsl --install
これでWSLがインストールされます。
Microsoft StoreからUbuntuをインストール
Ubuntu(WSL)内でパッケージを最新化
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade -y
必要なパッケージをインストール
sudo apt-get install ca-certificates curl gnupg
Docker公式GPGキーを追加
sudo install -m 0755 -d /etc/apt/keyrings
curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg | sudo gpg --dearmor -o /etc/apt/keyrings/docker.gpg
sudo chmod a+r /etc/apt/keyrings/docker.gpg
Docker公式リポジトリを追加
echo \
"deb [arch="$(dpkg --print-architecture)" signed-by=/etc/apt/keyrings/docker.gpg] https://download.docker.com/linux/ubuntu \
"$(. /etc/os-release && echo "$VERSION_CODENAME")" stable" | \
sudo tee /etc/apt/sources.list.d/docker.list > /dev/null
Dockerをインストール
sudo apt-get update
sudo apt-get install -y docker-ce docker-ce-cli containerd.io docker-buildx-plugin docker-compose-plugin
ユーザーをdockerグループに追加
sudo usermod -aG docker $USER
追加後は一度ログアウトして再ログイン。
動作確認
sudo docker run hello-world
コマンドを実行し、Dockerが正しく動作するか確認します。
ファイルシステムの違いによるパフォーマンス低下
ユーザー権限の設定
Docker Desktopとの関係
wsl --list --verbose
ファイルの所有権問題
systemdの自動起動
[boot] systemd=true
Windows環境でDockerを利用する場合、特に「Docker Desktop」を利用する際にはライセンスに注意が必要です。
Docker Desktopは、個人利用や教育目的、小規模なオープンソースプロジェクトなど非商用利用では無料で利用できますが、企業や組織による商用利用の場合、従業員数や会社規模によって有料ライセンスの購入が必要となります。
また、WSL環境で直接Docker Engineを導入する場合も、商用利用の際にはライセンス条項の確認をおすすめします。
Dockerとは何か、その特徴やメリットを理解した上でWSLと連携して使うことで、Windowsでも快適かつ効率的な開発環境を100%再現できます。
ただし、Windowsで商用利用する場合はライセンスに注意が必要です。この記事を参考に、ぜひDockerとWSLを活用してみてください。