Pythonのmatplotlibライブラリまとめ

Pythonでデータ可視化を行う際、最も広く使われているライブラリがmatplotlibです。ここでは、matplotlibの特徴、基本的な使い方、代表的なグラフの描画例、応用的な活用方法までをまとめます。

matplotlibとは?

matplotlibは、Pythonで高品質なグラフや図表を作成するための強力なライブラリです。科学技術計算や統計解析、ビジネスデータの可視化など幅広い分野で活用されています。MATLABのプロッティングシステムを参考に開発されており、直感的な操作感と柔軟なカスタマイズ性が特徴です。

  • 2D・3Dグラフ、アニメーション、インタラクティブな描画にも対応
  • NumPyやPandasなど他のPythonライブラリと連携が容易
  • 論文やプレゼン資料にも使える高解像度出力が可能

基本的な使い方

matplotlibの主要モジュールはmatplotlib.pyplotです。通常、pltという別名でインポートします。

import matplotlib.pyplot as plt
import numpy as np

x = np.linspace(-5, 5, 100)
y = np.sin(x)
plt.plot(x, y)
plt.title('y=sin(x)')
plt.xlabel('x')
plt.ylabel('y')
plt.show()

グラフ作成の流れ

  1. データの用意
  2. グラフの種類を選択し描画(例:plot, bar, scatterなど)
  3. タイトルやラベル、凡例などの装飾
  4. plt.show()で表示

主なグラフの種類と描画例

グラフの種類主な用途・特徴描画例コード
折れ線グラフ時系列や変化の推移plt.plot(x, y)
棒グラフカテゴリ間の比較plt.bar(labels, values)
散布図2変数の関係性plt.scatter(x, y)
ヒストグラム分布の確認plt.hist(data)
3Dグラフ3次元データの可視化from mpl_toolkits.mplot3d import Axes3D など
  • 折れ線グラフ:時系列データや変化の傾向を可視化
  • 棒グラフ:カテゴリごとの値を比較
  • 散布図:2変数間の相関や分布を確認
  • ヒストグラム:データの分布や偏りを把握
  • 3Dプロット・アニメーション:高度な可視化も可能

カスタマイズ・応用例

matplotlibはグラフの細部までカスタマイズ可能です。

  • 色・線種・マーカーの変更
  • タイトル・軸ラベル・凡例の追加
  • グリッドや注釈の挿入
  • サブプロットによる複数グラフの同時表示
  • アニメーションやインタラクティブなグラフの作成
plt.plot(x, y, color='red', linestyle='--', marker='o', label='sin(x)')
plt.legend()
plt.grid(True)
plt.annotate('max', xy=(np.pi/2, 1), xytext=(2, 1.5),
             arrowprops=dict(facecolor='black', shrink=0.05))

matplotlibの活用シーン

  • データ分析・機械学習の可視化(学習曲線、評価指標など)
  • 統計解析結果のグラフ化
  • プレゼン資料や論文用の図表作成
  • 教育現場でのデータ可視化学習
  • 金融・経済データのトレンド分析

まとめ

matplotlibは、Pythonでのデータ可視化における定番ライブラリです。基本的な使い方をマスターすれば、さまざまなデータを直感的かつ美しく可視化できます。さらに、カスタマイズ性や拡張性も高いため、初心者からプロフェッショナルまで幅広く活用されています。

データ分析や機械学習、統計解析を行う際は、ぜひmatplotlibを活用してみてください。

にいやん

出身 : 関西 居住区 : 関西 職業 : 組み込み機器エンジニア (エンジニア歴13年) 年齢 : 38歳(2022年11月現在) 最近 業務の効率化で噂もありPython言語に興味を持ち勉強しています。 そこで学んだことを記事にして皆さんとシェアさせていただければと思いブログをはじめました!! 興味ある記事があれば皆さん見ていってください!! にほんブログ村